『十津川警部』といえば、トラベルミステリーの第一人者・西村京太郎さんの代表作。テレビ東京含め各局でこれまで何度もドラマ化されていますが、新たな『十津川警部』が5月25日（月）夜8時からの月曜プレミア８で放送されます！ドラマ好きサスペンス好き宣伝部員の一足早い試写レポートをお届けします！

月曜プレミア８『西村京太郎サスペンス　十津川警部の事件簿　危険な賞金』5月25日（月）夜8時～

≪あらすじ≫下町の赤ひげ先生と呼ばれ、慕われていた玉守病院の院長・佐藤幸太郎（大石吾朗）が胸部を刺され、殺される。十津川省三（船越英一郎）と亀井定男（角野卓造）が捜査を始めると、警察に玉守商店街の平和を守る会会長を名乗る者から1000万円分の札束と手紙が届く。この事件の犯人につながる情報を寄せてくれた人に1000万円を進呈すると明記されていた！しかし商店街で聞き込みをすると、赤ひげ先生とは程遠い冷たい人物像が浮かび上がってきて――。

今回、十津川警部と相棒・亀さんを演じるのは、“２時間ドラマの帝王”船越英一郎さん＆“名バイプレイヤー”角野卓造さん。このコンビなら絶対に丁寧な捜査をしてくれそう！しかも西村京太郎サスペンスです。もちろん２時間サスペンスの押さえるべきツボはちゃんと押さえてます！

サスペンス好きにとって今回の「十津川警部」ここがツボ！

▶︎先輩の横で小競り合いを繰り広げる部下の笠松将さん＆大野いとさん。こういう若手がわちゃわちゃするほっこりシーン大事！

▶︎十津川＆亀さんほか刑事たちの行きつけの店が、“サスペンスと言えば”の山村紅葉さんが営む小料理屋さん。思わず本音を吐露しちゃうような落ち着ける行きつけ大事！しかも「絶対おいしいでしょ」と言いたくなる佇まい！通いたい！

▶︎さらに事件に関わる人物を演じる方々がとても豪華なんですが、中山忍さん、山田純大さん、美山加恋さん、山下リオさん、大石吾朗さん、遠野なぎこさん、山下容莉枝さん…みーーんな怪しい！「全員悪人」なんてコピーがありましたが、うまい具合に誰もが善人にも悪人にも見える！一体犯人誰なんだい？

ちなみに余談ですが、ひと足先に試写したとある宣伝部員は、船越さん演じる十津川警部の流し目に心奪われまして。中でも「善人なのか悪人なのか」と言う場面で見せる流し目は、個人的スクショポイント！人気シリーズ『刑事吉永誠一』の涙もろい刑事から一転、“冷静と情熱のあいだ”的なスマートなカッコよさ…こちらもまた素敵です。

ジョビジョバクラスタは見逃せない月曜の夜！

もっと個人的なことを言いますと、ジョビジョバ好きの私的には、中山忍さんの元夫役で坂田聡さんが登場するのも嬉しい。しかも『十津川警部』のあとに放送される『行列の女神～らーめん才遊記～』に、リーダーのマギーさんがゲスト出演するんです。偶然にもほどがある！ジョビジョバクラスタのみなさんはぜひ2本立てでお楽しみ頂きたい！さらに再現ドラマでも有名な佐藤祐一さん、片岡明日香さんが夫婦で登場、というのもドラマ好きには思わず心躍るポイントではないかと。冒頭なのでお見逃しのなきよう！

新しい「十津川警部」を楽しむ鍵は「アルファベット」と「数字」！？

そんな2時間サスペンスファン感涙の、ツボ押さえまくりな最強フォーメーションなのでありますが、その一方で新しい一面も。このシリーズのみならず、西村京太郎作品といえば鉄道、そして時刻表。ところが船越さんがあるインタビューで「電車に乗らない」とおっしゃっていた通り、鉄道シーンはまったく出てこないのです。そこで時刻表トリックにかわる事件をひも解く鍵を２つほどあげてみますと…。

ひとつは赤ひげ先生の通帳に明記された「アルファベット」。十津川警部が眼光鋭くアルファベットの意味の解明するたび、事件が大きく動きます。もうひとつは「数字」…いわば「お金」ですね。「賞金1000万」、さらに後々「1億円」という大金も出てきて――。そんなアルファベット、数字などに秘められた謎が、複雑に絡み合いながらも徐々に繋がっていく爽快感は、時刻表トリックが解明されるあの感覚に通じるものがありました！

これまでの良さと新しさが融合した、温故知新な新『十津川警部』。事件の背景には家族の絆などもあったりして、十津川警部のセリフ通り、本当に登場人物みんな善人にも悪人にも見えてきます。果たして黒幕が誰なのか？あれこれ予想しながら見ると、より楽しめると思いますよ♪