現場に出たくてたまらない愛され部長|テレ東「中の人」ファイル
先日実施したテレ東ファンWEEK。番組の裏で生配信していましたが、そこで「人生なげえから」という名言を残した村上部長の登場です。トップ写真の「YOUは何しに日本へ?」の顔はめプリクラも素敵です!
File.26 村上徹夫(年齢:50代)
所属:制作局CP制作チーム
仕事内容:ずっと番組を現場で作っていたかったのですが、今は部長としてキャラの濃い制作局の面々と日々向き合いながら番組が作りやすい環境づくりだったり、トラブル対応だったりをしています。
最終的に互いに認め合える
Q1.テレ東のどんなところが好きですか?
ありきたりですが、やはり本質的にみんな仲が良い所ではないでしょうか?
その時々で結果を出さなければいけないので、日々意見がぶつかる事も、ピリつくこともありますが、最後は「あいつもこういう良い所あるからな」、「あいつのここは凄いからな」的な見方で互いを認め合う感じがすごくします。
老いも若きも皆が一丸となって・・・
Q2.「これって、テレ東っぽい!」と感じた“テレ東あるある”エピソードを教えてください!
中途入社の私にとって驚きだったのは、開局50周年を迎えた時に開催されたテレ東フェス。
予算は潤沢ではないものの「視聴者やファン、更には社員や関係各社の家族をもてなそう」とADからプロデューサーまで手作りで準備しました。
すると当日はどのブースも大行列。
私の担当していた「YOUは何しに日本へ?」の顔はめプリクラのブースも多くの方に並んで頂きました。
その際、ビックリしたのが、当時の各局の局長クラスの方々が日替わりでお客様の行列整理係として来て、凄くフレンドリーにお客様に対応して下さったことです。
老いも若きも皆が一丸となって手作りで・・・「これがテレ東なんだ」と思った瞬間です。
過酷なガチンコ番組の誕生
Q3.自分史上最悪のやっちまった仕事、もしくは、自分史上最高の忘れられない仕事は何ですか?
2013年に「南米大陸3000キロ爆走!ポンコツラーメン屋台」という大型番組を企画。
ラーメン職人とタレントがタッグを組み、僅かな予算で食材を仕入れ、軽トラの屋台にのってラーメンを作り販売、その売り上げだけで旅をするという内容。
食事も宿泊も自分で決めて自分で支払うという超過酷な番組で、ロケ期間はおよそ1か月。
そこに元超巨大暴走族総長だったタレントUさんをキャスティング。事務所ともご本人とも入念に打ち合わせをし、準備をしました。
そしていよいよ南米ロケに。予算の都合やレギュラー番組の状況もあったので、私は成田空港でスタートの地、アルゼンチン向かうロケ隊を送り出しました。
すると、数日後ディレクターから電話が・・・。
「明日から旅がスタートなんですけど、最後の打ち合わせで、Uさんが『俺はこの旅を降りる』と言い出しまして。もうこの番組終わりかも知れません」
何度も何度も、ロケ内容も過酷さも伝えていたはずなのに・・・。
最後の打ち合わせで宿泊場所を尋ねられて、ディレクターが「もちろん決まっていません。あなたが自分で探すんです」と告げると、「ふざけるな、これはテレビだろう」とUさんは激高しだしたとの事。
さてどうする・・・。
取り敢えず電話口からディレクターに「先ずはとにかく謝り倒してなだめてくれ。でも、心の底までひれ伏したら番組は死ぬ。その微妙なバランスでとにかく向き合って。」と伝えると、わけのわからない私の説明に現場のディレクター陣は一言、「はい、わかりました。何とかやってみます。」と。
ガチンコ番組は良い距離感を保ちつつ、出演者に自主性をもって汗を流してもらわないと成立しない。でもその関係値を作るのがかなり難しい。
そして・・・現場ディレクター陣はやりきった。
Uさんも最後まで頑張ってくれました!
1か月のロケは無事終わり、内容も非常に面白く、高視聴率も獲得。第2弾のアフリカ、第3弾のヨーロッパと続くシリーズとなった。
私はこの番組だけではなく、タフで優秀なディレクターやADさんたちに支えられながら長くプロデューサーをやってきました。この場を借りて・・・感謝です!
テレ東ファンWEEK
村上さんが名言を残した「YOUは何しに日本へ?」の配信を見逃した方、もう一度みたい方はこちらから!
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