アニメ台本170冊!|テレ東「中の人」ファイル
File.56 飯田将太(年齢:30代)
所属:アニメ局 アニメ事業部
仕事内容:アニメ番組の企画立案、ビジネススキーム構築、宣伝業務
担当タイトル:妖怪ウォッチシリーズ、NARUTO・BORUTOシリーズ、ブラッククローバー、ウルトラマンシリーズ、キングスレイド など
お金は後からついてくる?
Q1.テレ東のどんなところが好きですか?
「良くも悪くも“企画重視”」なスタンスですね。
これは、「この会社に入ってよかったな」と心から感じる部分です。
我々は企業である以上、当然収益を上げなければならいないのですが、そのお金を稼ぐ為の“商品”は人の感情を揺さぶるような「面白いコンテンツ」です。
自分が所属するアニメ事業部のように、番組の企画から利益の回収まで担う部署にとって、「収益をいかに上げるか?」というビジネス的な視点を持つことはものすごく重要な事なのですが、、、、
その視点が強すぎて、商品であるコンテンツ自体ががつまらなくなってしまい、思い悩むことがしばしばあります。
そんな時に大きな支えとなるのが、ウチの会社の、良くも悪くも“企画重視”なスタンスです。
多少マネタイズが見えてなくても、「面白いと思ったらとりあえずやってみよう。お金は後からついてくる。」と割り切り、たくさんの失敗と、いくつかの「他局では絶対に考え付かないい番組」を生み出してきました。
良く言えば懐が深い、悪く言えば向こう見ずなこのスタンスに立ち返る事によって、そもそも自分がやりたかった、企画の本質を思い出すことが出来ます。
「風通しのよさ」が自慢。
Q2.いろいろ足りないテレ東だけど、こんなプチ自慢あります!
「社内の風通しの良さ」が“プチ”じゃなくて凄く自慢です。
前の質問にも関係しますが、ウチの会社は「面白い!」と思ったことを直接上司に伝えることができ、上司も現場の意見や熱意にしっかりと耳を傾け、企画自体の価値をしっかりと判断してくれます。
僕の所属しているアニメ局は、そういった「上司と部下のコミュニケーションの土壌」が特にしっかりしてる部署だと常々感じます。
僕みたいな単純な人間は、上司が真剣に向き合ってくれてると感じるだけでモチベーションがあがりますからね。
そういう関係値があるからこそ、コロナで直接会う回数が減ってしまった今でも、しっかりと連携をとって仕事ができています。
…あんまり持ち上げ過ぎると会社に忖度してるように見えるかもですが、、本心ですよ(笑)
ブラッククローバーはまだまだ終わりません!
Q3.自分史上最悪のやっちまった仕事、もしくは、自分史上最高の忘れられない仕事は何ですか?
失敗はすぐ忘れることを心掛けているので、やっちまった仕事は覚えていません(笑)
忘れられない瞬間は、、やはり、自分が担当している作品が最終回を迎えるときですね。
アニメは、複数の会社が製作委員会という組織を作り、協力して作品を作り上げています。
その仲間たちと、時に喧嘩をしながらも全力で走り抜けた達成感は、なかなか味わえない特別なものです。
ただ、その達成感と共に「作品の為にもう少しやれたんじゃないか?」という後悔の念も必ず押し寄せてきます。
この先どれだけの経験を積んだとしても、この葛藤は毎回抱き続けるんだろうなと思います。
ちょうどこの3月で、自分が長年担当していた「ブラッククローバー」という作品が、最終回を迎えました。
近年珍しくなった3年半という長期放送の作品が一旦の区切りをみせる事は、自分にとって(ファンの皆さんにとっても当然)大事件です。
ただ、ブラッククローバーはまだまだ終わりません!最終回となる3月30日(火)の放送で、映画化決定が発表されました!
さらにパワーアップし、映画として戻ってくるブラクロに乞うご期待!(ゴリゴリの告知要素、スミマセン・・笑)
↑「ブラッククローバー」映画化決定記念ビジュアル
↑「ブラッククローバー」TVシリーズ全170話の台本
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