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採用試験を3回経験!テレビ東京愛を持つ男|テレ東「中の人」ファイル

先日のテレ東ファンWEEKで「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」の裏側を話してくれた藤枝さんです!今回は、ご自身の経験やテレ東の裏側を教えてくれましたよ。

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File.25 藤枝彰(年齢:40代)
所属:制作局
仕事内容:「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」「チマタの噺」「日曜ビッグバラエティ」プロデューサー


テレビの面白さを教えてくれたのはテレ東

Q1.テレ東歴代で好きな番組No1は何ですか?どんな思い出がありますか?

起きたらまずテレビ、寝る直前までテレビ…そんな根っからのテレビっ子の私ですが、人生のターニングポイントには常にテレビ東京の番組がありました。

そんなワケで1つに絞れなかったのでいくつか書かせてください。

まず1つ目は、私とテレビ東京の出会いで、さかのぼること30年ほど前、「大竹まことのただいま!PCランド」という番組でした。

それはファミコンが大ブームだった当時、子ども向けゲーム番組なのに、なぜか大竹まことさんが司会という斬新なものでした。

中でも小学生だった私が鮮明に覚えているのが、スーパードッジマンというムキムキの大人、その名も“マッスル北村さん”と、小学生がドッジボールで対決するというコーナーでの出来事です。

ちなみに後から知りましたがマッスル北村さんは、日本ボディービル史に名を残すほどのすごい人だそうです。

そんなシュワルツェネッガー並みの筋肉を誇る”マッスル北村さん”がある日の対決で投げた剛速球が、なんと小学生の顔面にクリーンヒットしたのです!

すると、くらった子どもは大号泣&まわりの子どもはドン引き。普通ならカットしそうなあり得ない光景に、私は大爆笑してしまいました。

今思ってもあの状況をカットせずに使うテレビ東京はさすがだなと思います。それともただ配慮がなかった時代だったのでしょうか…。

とにかくそんなテレビ東京が私にテレビの面白さを教えてくれたのです。


続いて2つ目は、テレビ東京の歴史を語る上でも外せない「ギルガメッシュないと」という全国の青少年を釘付けにした今ではあり得ない過激お色気番組です。

当時、中学生だった私が暮らしていた滋賀県の田舎町ではたしか放送100回を迎えたころから流れ始めたのですが、同級生が「どうやら滋賀県でも“ギルガメ”というとんでもない番組が始まるらしい」という一報を入手すると、黒船襲来かのごとく、そのニュースが校内をかけまわり男子生徒は皆、固唾を飲んで最初の放送を迎えました。

インターネットなどなく簡単にお色気映像など見られなかった当時、その衝撃的な映像はすぐに皆を虜にしました。

私も毎週土曜の深夜は親が寝静まるのを待ち視聴、さらに今ではほぼ見なくなったVHSテープに録画し、平日の深夜も再度観るというのがローテーションとなりました。

週明け月曜は「ギルガメ」の話題で同級生と盛り上がり、「東京にはこんな桃源郷のような世界があるのかぁ」と思いを馳せました。

そして、田舎のイモ中学生だった私は「ギルガメ」の世界を夢見て上京を決意してしまいました。

これを書きながら今でも滋賀県の実家にはギルガメを録りだめしたVHSが残っていることを思い出し、70歳を越えて終活をはじめた両親に見つかる前に何とか処分しなければいけないと思いました。


そして3つ目は、20年ほど前に放送されていた「ジャクソン」という深夜のバラエティ番組です。

内容は千原兄弟、ガレッジセール、品川庄司などの皆さんが様々な企画に挑む王道の深夜バラエティといったものでした。

私は“ギルガメショック”に導かれ見事、東京の大学に進学して、相変わらずテレビ漬けの毎日でしたが、偶然見ていた「ジャクソン」で、なぜかテレビ東京のプロデューサーが自分の年収を発表したのです!

しかも、その金額がかなりの額(たしか数千万)だったものだから、「マジかよ!?すげえな!」と真に受けた私は、その時「テレビ東京に入ろう!」と決意しました。

しかし、そんな不純な動機で具体的なビジョンもなく入社試験を受けた私は当然不採用。その後、2度も中途採用の試験を受け、3度目の正直で何とか私はテレビ東京に入社しました。

3回も試験を受けて入社したのはおそらく社内で私だけではないかと思います。そういう意味では私は社内屈指のテレビ東京愛を持つ男なのではないでしょうか。

ただ入社してすぐに「ジャクソン」で聞いた話がガセネタだったことに気づき、いまだにアレは何だったのだろうと思っています。

とにかく上京、就職と人生のターニングポイントにはいつもテレビ東京の番組がありました。

下世話な動機だけでテレビ東京に入った私が、今では「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」という局を代表するアットホームな番組のプロデューサーをやっており、「テレビ東京は懐が深いな」と感じています。


テレ東”残念”あるある大連発!

Q2.「これって、テレ東っぽい!」と感じた“テレ東あるある”エピソードを教えてください!

私のテレビ東京のイメージは「残念なこと多すぎだけど愛すべきテレビ局」といった感じです。

そこでテレビ東京の“残念あるある”をいくつかご紹介したいと思います。


まずは「旧本社ビル、テレビ局なのに小さすぎ!」です。

採用試験を受けるために初めて本社ビルを訪れた際、テレビ局と言えば近代的な高層ビルをイメージしていた私は面食らいました。

それは通りから奥まった路地の先にあり、やや古びた10階ほどの雑居ビルのようなモノだったのです。

「もしかしたら採用試験だから別館に案内されたのかな?」と思っていましたが中に入り、それが本社だと知った時はア然としました。

これは旧本社を初めて見た人は必ず感じる“残念あるある”ではないかと思います。

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↑こちらが旧本社ビルです。思ったよりちゃんとしてそうに見えますかね?実物を見るとそこそこ残念です。。タレントさんからは駐車場(ビル前に路駐)からスタジオまでのルートが“キー局最短”だということで好評だったりします。


そんなテレビ東京ですが、4年前に六本木の超高層ビルに移転したのです!しかし、残念ながら自社ビルではなく賃貸、しかも数フロアのみ…。

そのため他企業へ配慮し「ロケバスを正面入り口に停めさせてもらえない」

そして「撮影の小道具などを台車に乗せて正面入り口から入ろうとするとロビーを傷つけるからと警備員さんに止められる」

その結果「地下駐車場の奥深くにある入り口までかなり遠回りして出入りしなければならない」

などという“残念あるある”を連発しています。


先日、さらに驚いたのはビル正面の車寄せでTBSの大人気ドラマ「半沢直樹」の撮影が行われていたのです。

テレビ東京が入っているのにビルの大家さんにも忖度してもらえず、他局の撮影を堂々とやられてしまう…。これも“テレビ東京らしさ”なのかなと思いました。

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↑こちらが現在のテレビ東京の本社ビルです。都内屈指の高層ビルですが、テレビ東京は下層階の数フロアのみです。

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↑こちらが正面の車寄せです。テレビ東京のロケバスはNGですが、「半沢直樹」ならOKです。


そして最大の“残念あるある”が「昔の貴重な映像、大体なくなっている!」です。

数年前に過去映像を集めた特番を手掛けたときに痛感したのですが、テレビ東京では過去の貴重なVTRをかなり消失してしまっているのです。色々リサーチを行い、面白そうだと思ってテープを探してみると社内にはほとんどない。

一番残念だったのは所ジョージさんの番組にまだ素人だったとんねるずさんが出演(本当のテレビ初出演)した超貴重な映像が残っていなかったのです!

しかし不思議なもので、ある程度在席していると「テレ東ってこうだよな」と諦めがついてしまうものなんですよね。

後日談として、この映像を石橋貴明さん本人がお持ちで、直接お借りしてなんとか放送できました。(ちなみに現在テープを管理されているセクションの皆さんはきちんとやっていただいていますので、あくまで昔の話です。)


こんな感じで残念なことが多いテレビ東京ですが、不思議なことにそれを卑屈に感じている社員はほぼいません。むしろそれを自ら笑いにする人がほとんどで、そういうマインドがテレビ東京のモノ作りを支えているのではないかと思っています。

私にとってテレビ東京はそんな意味で「残念なこと多すぎだけど愛すべきテレビ局」なのです。

読み返すと愚痴っぽいなと思ったので最後に1つ、テレビ東京の“良いあるある”を記しておきます。

「社員食堂のカレー、社外の人にも意外と好評!」


闇の両替商に怯え、トイレ風呂なしの3日間。

Q3.自分史上最悪のやっちまった仕事、もしくは、自分史上最高の忘れられない仕事は何ですか?

これまで長野県の雪どけ間近の山で滑落しそうになったり、与那国島の荒波で信じられない船酔いに襲われたり、ネパールの断崖絶壁で数十万匹の蜂に囲まれながら撮影したりと、数々のスリリングな経験をさせてもらいました。

そんな私が忘れられない史上最悪で史上最高の仕事は、ディレクター時代の「カメルーンの奥地で草原の穴の中に潜む巨大ニシキヘビを素手で鷲掴みして捕獲する」という撮影です。

捕獲するのは芸人さんなので「撮影しているだけの人たちは余裕じゃないか」と思われるかもしれませんが、その裏側はもっと壮絶だったのです。


まずは日本を出発してカメルーンの首都ヤウンデに到着するまで丸2日かかり、到着した夜に現地通貨に両替するためにコーディネーターに紹介されたのが闇の両替商

なぜかロケコーディネーター(通訳)から「私は同行できない」と言われ、現地のドライバーと真っ暗な路地に車を停めて待っていると、現れたのは私より2回りほど大きな黒人男性。

そのまま車の中で両替するのですが「このままぶん殴られて現金を持ち逃げされちゃうパターンじゃないの!?」と恐怖しながらなんとか事を済ませたのです。

・・しかし、これはまだまだ序の口でした。

その後、首都から約500キロ離れたロケ地の村まで移動するのに、人と荷物でギュウギュウ詰めのワゴンに乗り、悪路と渋滞に足止めされながら丸2日。

さらに、こちら側のスタッフ6人中3人が食当たりになり、上から下からいろんなものを吐き出しながらロケを続行。

そして、何よりビビったのが、途中から本物のライフルを持った現役軍人が2人、ボディガード(監視?)としてずっと同行してきたのです。

コーディネーター曰く、「彼らがいなければ何が起こるか分からない…」とのことでしたが、ボディガードがいなければ我々は一体どんな目にあっていたでしょうか・・。

そんな環境で異常な緊張感と闘いながら、なんとか目的の村に到着しました。

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↑ボディガードのお2人は非常に真面目で礼儀正しい人たちでした。


そこで我々に用意されていた宿泊施設は村の集会所として使っているもので、思っていたより立派な建物でした。

しかし、ほっとしたのも束の間、トイレは建物の外に作られた穴、当然風呂はないので行水のみ…、一瞬で帰国したくなりました。

そこでは3日ほど過ごしたわけですが、娯楽もなく安眠もできず、こんなに過酷なロケは後にも先にもないと思います。

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↑これがシャワールーム。昼間は30度を超えますが、夜になるとかなり冷え込み、水を浴びると修行のように冷たかったです。


そんなこんなでなんとか無事ヘビを捕獲したものの、帰国した後のVTRチェックではプロデューサーから「移動シーンが長い」と言われ、丸2日かかった移動シーンは20秒ほどに。

さらに「思ったよりヘビが暴れてないんだよなぁ…」とまで言われる始末。。

きっと私のディレクターとしてのスキルが未熟だったのでしょう。今ならそんな裏側も含めてもう少し面白く描けるのではないかと思っています。

ただカメルーンの人たちは真面目で優しく、人生で2度とないであろう多くの経験をできたことは忘れられない思い出です。

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↑無事に巨大ヘビを捕獲した時の写真。動物って不思議なもので撮影していない時だけ暴れたりします。


最近はロケに行くこともほぼなくなってしまいましたが、いつかテレビマン人生の集大成として、自分で南極ロケを企画し、撮影に臨めたら良いなと思っています。


テレ東ファンWEEK

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これまでに登場した「中の人」たち

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