見出し画像

「カメラさん、ライトが燃えてる…」事件|テレ東「中の人」ファイル

プレゼンテーション1

File.35 菊地裕介(年齢:40代)
所属:技術局放送技術センター 兼 制作技術センター
仕事内容:回線(映像・音声の伝送路)技術担当。
●中継回線の構築 
:例えば来年韓国で世界卓球が開催されますが、現地で制作した映像音声をどうやってテレビ東京まで伝送するか?ということをNTTなどの通信会社さんと一緒に検討して回線を構築しています。
●局内回線設備の設計構築、保守
:国内外から集まってきた何百もの映像は一度、「回線室」という場所に集約されて、そこから実際に放送を担う局内各所に分配されます。この回線室で、無線や光ファイバーを使った送受信機や、信号を分配する巨大なルーターなど、局内の映像音声のバックボーンとなる設備を扱っています。


やりたいことをやらせてくれるテレ東が好き

Q1.テレ東のどんなところが好きですか?

やりたいことはやらせてもらえる自由なところです。

勤続20年近くになりますが、やりたいことばかりやってきたなーという感想です。

カメラマン志望で入社して希望通り制作技術部(今の制作技術センター)に配属され、スポーツ好きということもあり、ラグビーW杯や全仏オープンテニス、オリンピックなど国際的なスポーツ中継を、若いうちからたくさん担当させてもらいました。

本来カメラ歴数年の下手くそが行けるような現場ではないのですが、部内にはやりたい仕事をするのが一番といった自由な考えがあり、若手でも手をあげればチャレンジさせてもらえる土壌がありました。

最初は失敗ばかりでずっと叱られていましたが、必死に食らいついて徐々に仕事ができるようになっていきました。

世界卓球では、テレビ東京が放送を開始してから13大会連続で現地のカメラと映像の切り替え業務を担当し、日本開催の2大会は撮影チーフとして世界各国に配信する映像の制作を行いました。

若いうちから経験を積ませてもらったおかげで、競技連盟からは高い評価をもらいオリンピックの世界配信の話まで来るようになり、テレビ東京の大きなイメージアップになりました。

やりたいことを自由にやらせてもらった会社への恩返しがこのような形でできたことはとても嬉しかったです。

そんな現場一筋の私でしたが、3年前に今の回線技術に異動となりました。

その1年後、まだまだ未熟な身でありながら4K回線設備を導入する際のプロジェクトリーダーを担当することになり、チームのメンバーに助けてもらいながら昨年無事に運用を開始することができました。

部署は変わりましたがやはりチャレンジさせてくれる自由な空気が会社にあるんだなと感じました。

今は担当内の業務に留まらず、第5世代移動通信システム(5G)を活用する社内プロジェクトに参加したり、局の垣根を超えた役割としてオリンピック中継に携わったり、相変わらず好き勝手にやっています。

やりたいことは自由にやらせてくれる、そんなテレ東がとても好きです。


通販番組多いので買いすぎちゃいます。

Q2.「これって、テレ東っぽい!」と感じた“テレ東あるある”エピソードを教えてください!

私の働く回線室には24時間365日、国内だけでなく世界中からありとあらゆる映像が集まります。

その中でも数が多いのが通販番組なのですが、毎日監視をしているといつの間にか番組MCと同じくらい商品の良さを説明できるようになってしまいます。

購買意欲を掻き立てられ、仕事終わりにポチっと買い物かごに商品を入れていることも。

私の同期のアナウンサーからも自分で商品を紹介しているうちに欲しくなって買ってしまったなんて話を聞きますので、通販番組好きはテレ東内に多いのではないでしょうか。

01回線室の様子

↑回線室の様子。24時間365日、世界中から映像音声が届きます。


福原愛選手に指摘された恥ずかしい経験・・

Q3.自分史上最悪のやっちまった仕事、もしくは、自分史上最高の忘れられない仕事は何ですか?

入社3年目の世界卓球上海大会です。

まだまだ駆け出しのカメラマンで余裕が全くなかった私…あれは会見の撮影の時でした。

会見中の福原愛選手が私を見て一言。

「カメラさん、ライトが燃えてる・・・」

見ると、カメラに取り付けているライトのフィルター(光を和らげるために付ける紙)がメラメラと燃えていました。

フィルターの付け方が悪く、電球の熱がこもってしまったのが原因だったのですが、撮ることに集中しすぎていて真横で起きていることに気が付かず、選手から突っ込まれるとは、何とも恥ずかしい経験をしてしまいました。

この他にも上海大会は忘れられない出来事がたくさんでした。

放送システムが完備された中継車を現地でレンタルする予定だったのですが、来た車がその辺を走っているマイクロバスだったり・・・(そのあと山ほど機材を積み込みました)

深夜のスポーツニュースで現地からリポートを入れようと思ったら会場の電源が落ちて、そこから電源をもらっていた中継車も電源が落ちてしまったり。

やっと放送直前に映像音声を送れるようになって一安心と思っていたら、東京から「映像が白黒です」と言われたり・・・(機材の故障でした)。

経験が浅い私にとっては毎日が刺激的で、15年たった今でも忘れられない仕事です。

05世界卓球2005上海の中継車はマイクロバス。隣のようなトレーラーを想像していた

↑世界卓球2005上海の中継車としてレンタルしたマイクロバス。隣のようなトレーラーを想像していたのでびっくりでした。

06マイクロバスの中はこんな感じ

↑マイクロバスの中を改造して、即席の中継車が完成。

077年後の世界卓球2012ドルトムントの中継車。かなり進化

↑7年後の世界卓球2012ドルトムントの時にレンタルした中継車。かなり進化しました。

08中継車の中もびっくりするくらいおしゃれ

↑中継車の中はびっくりするくらいおしゃれです。


これまでに登場した「中の人」たち

あの有名Pやアナウンサーから裏方のスタッフまで、おもしろエピソード書いてくれています。マガジンにまとめていますので、ぜひチェックしてみてください!


「中の人」に聞いてみたいこと、ありませんか?

テレ東への応援メッセージ、番組の感想など募集中!
「#テレ東ファン」のハッシュタグをつけて、noteやTwitterに投稿してください。「中の人」に聞きたいことあれば、ファンプロジェクトチームが代わりに取材してきますよ〜。

テレビ東京ファンプロジェクトの最新情報は、コチラのマガジンで発信しています。番組の裏話も満載!ぜひ、フォローしてください。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!