今回はどの番組でもかかせない、スタジオなどの美術セットをデザインしている岩本さんです！千鳥・大悟さんに「気持ちいい～」と言わせた落とし穴の裏側を教えてくれました。落とし穴の中をイメージしたスタジオセットも素敵です！

File.16　岩本朝美（年齢：30代）　2014年入社
所属：テレビ東京アート　美術部デザイングループ
仕事内容：美術セットのデザインをしています。音楽番組ではアーティストや曲の世界観、バラエティでは番組ディレクターのイメージを形にすることが仕事です。テレビ局には、大道具、小道具、電飾、アクリル装飾、モニター、衣装、メイク、特殊効果等のたくさんの『美術さん』がいます。見た目は少し怖いですが、愉快で優しい人ばかりです。

慣れない落とし穴を作ったらフカフカに。

Q1.「これって、テレ東っぽい！」と感じた“テレ東あるある”エピソードを教えてください！

他局ではよく見るドッキリ企画の「落とし穴」ですが、テレ東ではほぼ実績がありません。

理由はすごくお金がかかるからです。

「落ちましておめでとうございます！」という番組を担当した際も、当初は”落とし穴を2〜3個作るぞ！”と意気込んでいましたが…予算の関係で1つの穴しか掘れませんでした。

そんな落とし穴に慣れていないテレ東ですが、制作チームも美術チームも一丸となりタレントさんに怪我がないよう入念にリハーサルを重ねました。

そして、いざ本番！！

ターゲットの千鳥・大悟さんが見事に落ちて、「なんだ？！」や「ふざけるな！」を予想していたのですが…

フカフカに作りすぎてしまい「すっごい居心地がいい～…」というリアクションになってしまいました。

不安でクッション材を入れすぎてしまったんです。。

仕掛け人やカメラマンも次々と落とし穴に落ちてしまい、終始バタバタなロケでした（笑）

↑落とし穴の写真です。想像以上に深いです。

↑スタジオセットの写真。落とし穴の中のイメージでデザインしました。

ピカチュウ、ゲットだぜ！

Q2.いろいろ足りないテレ東だけど、こんなプチ自慢あります！

たまにピカチュウに会えます！

色んな番組に来てくれるので思わぬところで遭遇します。（その時、脳内では草むらで野生ポケモンとバトルする時のあのBGMが流れて、モンスターボールを投げたくなります。）

ポケモンで育った私としては胸が躍ります。

↑去年の音楽祭にも来てくれたピカチュウの写真です。

美術スタッフ総動員で作り上げる「テレ東音楽祭」

Q3．自分史上最悪のやっちまった仕事、もしくは、自分史上最高の忘れられない仕事は何ですか？

年に一度の『テレ東音楽祭』は、大規模なセットを組むので美術チーム総動員で頑張っています！

美術スタッフだけでも100人近くいるのではないでしょうか。

何ヵ月も前から演出や技術と打ち合わせをするので大変ですが、セットが建った時の感動はひとしおです。

セットに照明が入り、そこにアーティストが立ちカメラで映すと何倍もかっこいい画ができるんです！

学生時代は一人で黙々と絵を描いていましたが、会社に入って沢山のスタッフとひとつの番組を作る楽しさを知れて毎回ワクワクします。

他局に比べて美術予算が少なかったり、美術倉庫がとても狭くて大変だったり（港区は土地が高い）、言い出したらきりがありませんが…”予算を抑える工夫をしながら、かっこいいデザインが提案できる”と若い人の意見も採用してもらえます。

チャンスを与えてくれる会社だと思います。

↑テレ東音楽祭セット写真です。

↑テレ東音楽祭 セット建て込み中の写真です。

これまでに登場した「中の人」たち

伊藤隆行：モヤモヤな伊藤P　続きもあります！
湯面由香里：いつも笑顔の「音のプロ」
松丸友紀：プロデューサーもやってるアナウンサー
真船佳奈：漫画家でもある編成マン
遠藤哲二郎：テレ東の秘部を作った男
狩野恵里：目指すはアナウンサー界の◯◯王！　
清水健：卓球とテニスを追いかけて世界中を飛び回る　

「中の人」に聞いてみたいこと、ありませんか？

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